こちらはドイツの陶磁器人形「フンメル人形」がそのままモチーフになったクロモスです。その元となった女性画家ベルタ・フンメル(1909-1946)は敬虔なカトリック教徒で、ミュンヘンの美術学校を卒業後すぐ、若くしてドイツの南西部にあるバート・ザウルガウで修道女となりました。修道名は、マリーア・イノツェンツィア・フンメル。彼女の描いた、力強く、表情豊かな子どもたちの絵はとても素晴らしいもので、当時、修道会の収益のために、ポストカードとして販売されました。そして、その絵は磁器メーカーのゲーベル社オーナー、フランツ・ゲーベルの目にとまり、今も世界中で愛されている「フンメル人形」が生まれました。
ドイツならではの美しい絵柄が特徴のクロモスは、お好きなモチーフをはさみやカッターで切り取って使います。うっすらとエンボス加工が施されていて、表面に凹凸があります。裏面は真っ白で、糊は一切付いていません。薄い紙細工なので、そのまま写真アルバムに挟むこともできますし、必要に応じて両面テープや糊などをお使いください。
楽譜帳やアルバムの表紙に貼っても素敵ですよ。雰囲気たっぷりのクロモスで、自分だけのお気に入りを作ってくださいね。
クロモスは19世紀半ばに生まれたデコレーション用の紙細工です。
ドイツを中心に、イギリス、フランスなどヨーロッパ各国で今も変わらず愛されています。 現地ではとてもポピュラーなペーパーアイテムで、手作りカードやお手紙に貼ったりするだけでなく、宝石箱や小さな家具などの装飾に使ったり、ジンジャーブレッドに添えてクリスマスツリーに飾ったりもします。
|